2010年11月27日土曜日

apt-X

以前のエントリで Bluetooth ヘッドホンを買った話をしました。
その時は iPod 標準で使える A2DP SBC エンコードで聞いていたわけですが、より高音質・低遅延とされる pxc-310-bt は apt-x にも対応しています。

トランスミッタ

せっかくいいヘッドホンなのでこれは試してみるしかないでしょう。

少し調べた感じでは、iPod に付けられる apt-X 対応の Bluetooth トランスミッタは PXC 310 BT と同じゼンハイザー製の BTD 300iと Creative BT-D5 の二つしかなさそうです。

オーディオメーカーとしてはどちらも信頼できますし、単純に価格で BT-D5 を購入。

たまに挿しても認識されないことがあります。
挿しなおせばいいのですが、毎日充電するために抜き挿しするので少々面倒くさい。
Creative にはこのドングルとセットで使う想定のスピーカー
Zii Sound D5には、ドングル挿したまま充電できるドックがあるので、スピーカー買うならこれを選ぶとよいかもね。

接続

ペアリングはマニュアルの通りで問題無し。
ヘッドホンが iPod と繋ぎにいっちゃうんで、iPod の Bluetooth は切っておいた方が良いでしょう。

接続は多少時間がかかります。
たまに接続できないこともありますが、PXC 310 BT の Bluetooth や電源を入れなおせば繋がります。

後は A2DP SBC でも同じでしょうが、たまに電波干渉が気になるくらいです。

特に電子レンジはひどくて、大きめのコンビニの端でも電子レンジ動くとノイズが乗ります。

また、一度 WM3300R の WiFi で iPod 繋ぎながら聞いていたのですが、iPod と WM3300R の間に PXC 310 BT が入るとノイズ乗る感じでした。

AVRCP

Bluetooth オーディオで使われる機能の一つに、AVRCP というものがあります。
これは曲の再生や早送りなどの操作をするためのプロファイルです。

iPod 標準で使える Bluetooth オーディオでは、再生・停止・次曲・前曲はできますが、早送り・巻き戻しはできません。

BT-D5 はちゃんと対応していますので、早送り・巻き戻しもできます。
この機能差を利用して、きちんと BT-D5 経由で接続していることの確認にも使えます。

遅延

さて、apt-X の売りの一つが低遅延です。
DDR S+ の無料版をダウンロードして比較してみました。

SBC では155BPM(A Brighter Day)で矢印マーカーの1/8~1/2くらいのズレ(0.2秒くらい?)が分かり、リズム通りに押すとGreat~Goodくらいというタイミングです。
目押しでプレイできなくは無いですが違和感があって楽しくはありません。

対して apt-X では差は感じられず、ぴったり一致したと思ったタイミングで MARVELOUS が出ます。
もしかしたら微妙な差があって上級プレーヤーは気づくかもしれませんが、僕程度では分からないです。

音質

再接続に時間がかかることもあり、最初に聞き比べたときは「言われれば分かるかな」くらいに思っていました。

実は iPod 届いた翌日に届きまして、SBC 音質を深く体験する前に apt-X に移っちゃいました。
数週間 apt-X で過ごし、先日ドングルを忘れたので SBC で聴いてみてその差に驚きました。
記憶で判別できるくらい、全然違いました。


44.1kHz/192kbps/MP3 をそのまま iPod に持ってきて聴いています(売りものでこのアレンジは無いので)。

NEL の冒頭に残響のあるテクノ音があります。右耳の方は一音叩いた後に小さな残響が次の一音まで続くので浮遊感を受けますが、これが SBC だと途切れてタンタンタンと一音ずつ叩いてステップしている感じになってしまいます。
振幅の解像度というよりかは、そもそも小さな音を切っちゃっているんでしょうかね。

他にも低音の出、音が重なった時の各楽器の分離性等々かなり違うように感じられます。
これは実際に、音楽に浸れるかBGMとして流すかの差になってあらわれてきました。

PXC310BT買うのでしたら絶対に apt-X 使ったほうが良いです。

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