2010年12月10日金曜日

ダンガンロンパ

久しぶりにゲームクリアしましたよと。

ダンガンロンパ、PSP のアドベンチャーゲームです。
シナリオは閉鎖空間固定メンバーで次々に殺人が起きていくサスペンス。
ゲーム的には逆転裁判みたいな議論の矛盾を突いていくものです。

まずはシステムから。
本質的には逆転裁判と同じで、アクションの味付けがされています。
逆裁は長く議論続くとだれちゃうところありますが、ダンガンロンパはちょくちょくアクションが変わるので飽きにくい感じですね。
ちょいとルールが多すぎるきらいはありますが、なかなか楽しいゲームシステムになっていると思います。

さて、シナリオ。
評価ポイントは、ミステリの基本である動機とトリック、そして脱出モノとして舞台設定という三本ですかね。
ひどいってほどではないけれど、正直及第点は付けられないなぁ。

トリックは簡単。死体発見のタイミングで謎の半分は予想付きます。
さらに調査パートで大部分が分かり、議論パートまで分からないのはひとつふたつ。
次々に暴いていくという快感には欠けますね。

さらに「モノクマ」というゲームマスター的なキャラがいまして、ちょくちょくコントロールしてくれちゃいます。
「この事件に共犯者はいない」とか「DVDのこの先は見ちゃダメ」とか。
正直白けます。

動機はとってつけたようなもの。
残る世界設定も、ラノベ的非現実さとご都合主義で置いてけぼり感が強い。
グループ脱出モノとでも言うのかな。
たとえば去年出た「9時間9人9の扉」と色々とかぶります。
999もご都合主義的なルールが多いんですが、シナリオやキャラクターでうまく説明していて白けないよう努力している。
ダンガンはちょっと手抜きがすぎる気がしますねぇ。

おそらく売りでもある演出面があります。
これまたエキセントリックなキャラクタ付け、残虐描写、有名声優などなど、エッジを効かせているんでしょうね。
すいません、悪趣味で権威主義にしか思えませんでした。
悪趣味の気分悪さを感じさせるのは意図的なのは分かります。
でもそんな偽悪的な手法はもうありきたりで、そこからは一歩も出ていないですね。

まとめ。
法廷パートだけでもまぁ楽しめます。
これだけなら可は付けられるかな。
しかし演出などがマイナスに働いて、総合すると満足度は低いです。

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